「会社のWebを直したいのに、担当がいない」「ログイン情報が分からない」「外注に頼むしかない」――。そんな“今すぐ更新したい”という声に応える、シンプルで安全な解決手順をまとめました。
よくある「更新できない」ケース
- 担当者がいなくなり、誰もログインできない
- ドメインやサーバを他社が管理、費用や契約で動けない
- セキュリティに不安があるのにバックアップが無い
- そもそも自分たちで更新する余裕がない
実際にBIRTHDeYへ寄せられる相談も、この4つにほとんど集約されます。
まずやることは「止血」と「入口の一本化」
更新できないサイトに必要なのは、いきなりの大改修ではなく、止血と入口整理です。
1) ログイン情報を確認
WordPressやFTP(ファイル転送)の情報があれば、すぐに解決方法の提示または更新代行が可能です。
→ なければ、契約やドメインの管理元を調べるところから一緒に行います。
2) 急ぎの必要な更新は代行します
急ぎの変更(価格改定やお知らせ等)は、クライアントから内容をいただき次第、こちらで代行して反映します。
3) 安全な仕組みに整える
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定期バックアップ(サーバ側+必要に応じて外部保存)
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権限の整理(WordPressの場合)
管理者と編集者を分けることで、うっかり大事な設定を壊すリスクを防ぎます。たとえば「文章や画像を変えるだけ」の人には編集者権限で十分。設定変更やプラグイン操作は管理者だけに限定すれば、更新作業が安心して回せます。静的サイトの場合はそもそも権限という概念がないので、この点は不要です。 -
試す場所(ステージング)を用意
本番のコピーでまず試して、問題がなければ本番へ反映。失敗を恐れず更新できます。
これだけで「触れないサイト」が「安心して触れるサイト」に変わります。
実際にあった「更新できない」ケースと解決法
BIRTHDeYに寄せられたご相談の中から、代表的な事例をいくつか紹介します。単なるトラブルではなく「どう解決したか」まで知っていただくことで、ご自身の状況と照らし合わせやすくなると思います。
1. 担当者がいなくなり、誰もログインできない
課題:更新をしたいのに、社内にログインできる人がいない。
解決:まずご連絡をいただき、状況を確認。WordPressのログイン情報とFTP(ファイル転送)情報をお預かりしてこちらで更新を代行しました。
さらに更新頻度の高い箇所には専用の更新システムをインストールし、クライアント自身でも管理画面からシンプルに更新できる仕組みを整えました。
2. ドメインやサーバを他社が管理、費用や契約で動けない
課題:管理会社から移管に高額な費用を提示され、現実的に動けない。
解決:契約の範囲を整理し、移管が非現実的な場合は新しいドメイン・サーバに既存サイトを再構築。あわせてリニューアルの機会とするケースもありました。
3. セキュリティが脆弱、しかもバックアップ無し
課題:攻撃や不具合で表示が乱れ、バックアップも存在しない。
解決:まずは表示復旧を最優先に。全ページを静的化(表示専用のHTMLに変換)して安全を確保。その上でWordPressを再インストールし、再び更新できる状態へ戻しました。サイトのセキュリティも強化して、以降攻撃に寄る被害は一度も発生しておりません。
4. ドメイン移管とサーバ管理の代行を任せたい
課題:管理業務を一本化したいが、手続きが煩雑で不安。
解決:ドメイン移管作業のサポートを行い、サーバもこちらで用意。窓口を一本化することで、誰に頼めば動くのかが明確になりました。
5. そもそも自分たちで更新する余裕がない
課題:人手不足で、日々の更新を社内で回せない。
解決:こちらで更新作業をすべて請け負い。更新頻度が高い場合は月額契約として運用。クライアントは「変更内容を伝えるだけ」でWebを常に最新の状態に保てるようになりました。
「任せたい」方への流れ
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まずはご連絡ください
「このページを直したい」「担当者がいなくて困っている」など、状況をお聞かせください。 -
打ち合わせ(ヒアリング)
ページ内をどのように更新したいのかを具体的に確認します。ログイン情報(WordPressやFTP)が分かる場合はこの段階でご共有いただきます。 -
作業&確認
実際にこちらで更新作業を行い、反映後の内容をご確認いただきます。 -
その後の運用方針を選択
単発の更新だけで終えるか、継続的な保守、ドメイン・サーバ移管、リニューアルまで任せるか――必要に応じて選んでいただけます。
「自分たちで回したい」方への流れ
現状で自分たちだけで回せるなら、もうすでにやっているはずです。
それでも更新が止まっているのは、たとえば――
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そもそも管理画面に入れない
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入れても「どこを触ればいいのか分からない」
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難しくて結局触れない
といった理由があるからです。
BIRTHDeYでは、そうした「できない理由」を取り除くための整備とサポートを行います。
WordPressの場合
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更新システムを簡易化:文章や画像をフォーム感覚で入力できるようにする
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不要なメニューの整理:使わない設定項目は隠して、迷わない管理画面にする
静的HTMLサイトの場合
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コメントタグで目印を入れる:「この部分を修正すればOK」と分かるようにする
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FTP操作のサポート:ファイルのアップロード手順をかんたんにレクチャー
サポート
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動画マニュアルで実際の操作を録画して提供
こうした整備を行えば、これまで「難しくて触れなかった」更新が社内でシンプルに回せるようになります。
まとめ
「更新できない」は、スキル不足ではなく、仕組みがないだけです。
緊急なら代行で止血、余裕が出てきたら自走の仕組みを整える。この二段構えで、サイトは再び“動き続ける資産”になります。
BIRTHDeYでは、「更新代行+保守整理」をセットで承ります。まずは「ここを直したい」という1件からでも大丈夫。オンラインで状況を伺い、即日対応の可否をお伝えします。
Q&A
Q1. ログイン情報が無いのですが?
契約書やメールを一緒に確認し、ドメインやサーバの管理元を探します。見つかれば権限回収から対応可能です。
Q2. セキュリティが不安ですが?
まずは現状をバックアップ。必要なら表示専用(静的化)で一時的に守り、その後WordPressを再構築します。
Q3. 将来的には社内で更新したいです。
更新手順書・試す環境・固定枠を作れば、社内更新に切り替え可能です。必要に応じて伴走サポートします。