こんにちは。BIRTHDeY安江です。

皆さまは歯医者はお好きでしょうか。

……この問いに「はい、好きです!」と胸を張れる人は、たぶん少数派だと思います。
私も好きではありません。あそこは、人生のなかで数少ない「行った瞬間に口数が減る場所」です。なんちゃって。

1. 被せ物が取れていたのに、2年放置していた

10年ほど前に施術した奥歯の被せ物が、ある日ぽろっと取れました。
人生って、こういう“ぽろっ”が突然来ますよね。しかも、忙しい時に限って。

で、私はどうしたかというと。。。なんとそのまま 2年放置 しました。
胸を張って言う話ではないですが、事実なので仕方ありません。
「よくそこまで行かなかったですね」と言われたら、「私もそう思います」としか言えません。

放置できてしまった理由は、まぁ情けないというか言い訳じみておりますが、ひとつは、被せ物は取れたけど、詰め物(銀色のパーツ)が残っていたこと。
もうひとつは、歯医者に対して「痛いことをされる場所」という古い記憶が、まだ居座っていたことです。
大人になっても、子どもの自分が時々前に出てきます。しかもこういう場面で。
あ、大人ってでかい子供なんだな、と思ったり思わなかったり。

さらに追い打ちをかけるのが、想像の力です。
期間が空いていると、人は現実より先に“未来の通院回数”を数え始めます。

「他にも悪い所があるだろうな」
「何回か通わないといけないことになるな」

この二段構えで、私はずーっと先延ばしにしてきました。

でも、さすがに体の健康も歯も大事ですから、ようやく重い腰を上げて、2025年10月から通い出しました。
腰を上げたというか、腰がやっと折り合いをつけた、みたいな?腰痛も影響していたかも?

2. 思ったよりマシだった(甘いものと虫歯の話)

レントゲンを撮ってもらって、あれこれ検査してもらった結果。
意外にも、私が想像していたよりは マシな状態 でした。

小さく虫歯になっている箇所が2箇所。
被せ物の歯以外は正常。
この瞬間の私はたぶん、子犬みたいな顔で安心していたと思います。

てっきり「神経」「抜歯」といった単語が、診察室に浮かび上がる未来を覚悟していました。
でも虫歯に関しては「1回で終わりますね」みたいなレベルで、本当に良かった。

理由を聞くと、歯磨き云々だけではなく、そもそも虫歯は糖分(特に甘いもの)を頻繁に摂らない限り、なりにくい、という話でした。

たしかに私は、甘いものをあまり食べません。
嫌いではないけど、積極的に欲しくならない。ケーキが無くても全く困らないタイプです。
誰かのお祝いで一切れ食べることはありますが、食べ終わった後、体が「疲れました」みたいな顔をします。

これが証明になるかは分かりませんが、一緒に行った奥さんのほうが虫歯が沢山あったようです(笑)
彼女はスイーツと付くものは全て好きです。スイーツ食べ放題のお店は、彼女にとってはパラダイスのような所で、私にとっては机と椅子があって、そこに座って相手が食べ終わるのをただ待ち続ける空間です。
いや〜、レストランに机と椅子があってよかった!

子どもの頃、親に連れて行ってもらったレストランで、「お菓子ばっか食べていたら虫歯になるよ!」と隣の子が言われていたのを覚えています。
あれは本当だったんだな、と遅れて納得しました。

そんなこんなで私はおよそ3ヶ月間通って、直さないといけない所は全て終わりました。
それでもやはり3ヶ月は通いましたが。

3. いちばん痛いのは、メンテナンス(歯石取りと予防歯科)

歯医者でいちばん嫌な作業って、歯石取りだと思っています。
あれが毎回痛くて、施術台の上でいちばん冷汗をかく作業だと私は思っています。

不思議ですよね。
虫歯を治すとか、被せ物を入れるとか、そういう“イベント感のある作業”は、いまの歯医者さんだと驚くほど痛くない。
技術も機械も進化しているんでしょう。人間、文明に救われます。

それなのに、メンテナンスみたいな歯石取りがいちばん痛い。
“整える行為”がいちばん刺さるという、これはなかなか示唆的です。

ところで、かなり前から歯医者さんでは「予防歯科」を勧めるところが増えたと思います。
悪くなる前に通院して、程度が軽いうちに手を打って、結果的にお金も時間もかけないようにしましょう、という考え方です。

私は次回、3月くらいに行こうかなと思っています。
歯石取りが発生すると思うと、正直ちょっと億劫です。
でも、ここで行かないと、また“ぽろっ”が来る気もする。
未来の自分を後悔させるのは、極力避けたいところです。

4. さて、ここでちょっと保守の話を

ここまで書いておいて何ですが、私は「Webサイトの保守は絶対やったほうがいい!」と声を大にして言いたいわけではありません。

というのも、保守って、何も起きていない限り“成果”が見えにくいんですよね。
歯医者だってそうです。痛みがなければ「まあ、いまじゃなくても…」って思う。
私はまさにそのタイプでしたし、たぶんそういう人のほうが多いと思います。

今回歯医者に通って、Webサイトの保守も似たようなものなのかもなと。
なものなのかもなって「な」が3回、「も」と「の」が2回出てきて読みにくいですね。

サイトが普通に表示されていて、問い合わせフォームも動いていて、特に困っていない。
そういうときに「保守どうします?」と聞かれると、心のどこかでこう思います。

「……何も起きてないし、やらなくていいじゃん」

この気持ちは、ものすごく分かります。
分かるんですが、歯医者と同じで、“何も起きてない”が、たまたまなのか、ちゃんと維持できているのかは、本人には案外判断がつきません。

そして保守って、結局なにをするのかというと、難しい話ではなくて、だいたい次の3つに集約されます。

ひとつめは、定期的なバックアップ。
これはもう、スペアキーみたいなものです。いざというときに「戻れる」ことが大事で、戻れないバックアップは、持ってないのと同じです。

ふたつめは、セキュリティを上げるための施策。
鍵を増やす、窓を閉める、怪しい入口を塞ぐ。家でやることと似ています。
やっても普段は何も変わらない。でも、やってないときに限って、変なことが起きる。

みっつめは、何かトラブルが起きたときの復旧対応。
これも派手ではないけれど、「起きたときに誰が、どこまで、どう動くのか」が決まっているだけで、焦り方が変わります。
歯医者で言うなら、痛くなったときに“駆け込める場所がある”という安心感でしょうか。

……ただ、ここまで読んでも、やっぱりこう思う人がいるのも分かります。

「いや、うちは別に大丈夫だし」
「そこまで大げさにしなくても」
「トラブルなんて起きたら考える」

これも、普通です。私も、被せ物が取れても2年放置してましたから。説得力はあります(たぶん)。

ただ、歯医者でいちばん痛かったのが歯石取りだったように、Webも“治療”より“メンテナンス”のほうが、地味ではあるが、地味に効いているのも間違いありません。
そして面倒なものほど、気づいたときには溜まっていて、治すのに時間とお金がかかるのも一緒です。

「何も起きてないなら、やらなくていい」も、分かる。
でも「何も起きてない状態を、どうやって保てるか」は、一度だけでも考えてみてもいいかもしれない。

歯石取りの予約を入れるのが億劫なように、保守のことを考えるのも、少しだけ億劫です。
でも、億劫なことほど、あとから静かに効いてくる。

……次の3月、私はちゃんと歯医者に行けるでしょうか。乞うご期待(報告するかは謎)