こんにちは。BIRTHDeYの安江です。

年末年始は、仕事の流れが静かになる分、Web担当者にだけ小さなざわめきが残ります。
「問い合わせ、溜まっていないかな」「休業中に何か起きないかな」。
休みたい気持ちと、気にしてしまう気持ち。そのふたつが同時にやってきたりしないでしょうか。

この記事では、2025年から2026年へ向かうなかで、年末年始を穏やかに過ごすための“Web運用の年越しアイデア”をまとめました。

なぜ“年末年始”は、Web担当者の心が落ち着きにくいのか

年末年始は、いつもと違う「止まる期間」です。
しかし、Webサイトは年中無休で動き続けています。

特に心がざわつきやすい理由は、次のようなものです。

  • 休業中に問い合わせが溜まる不安
  • 自動返信やチャット設定が“休業モード”になっているかの心配
  • 営業日や発送日の案内が正しく伝わっているかの不透明さ
  • 1月初日のメール量がよめないこと

実務が止まっても、気持ちが止まらない。
そのギャップが、年末特有の落ち着かなさにつながります。

休みに入る前に整えておきたい“Web運用5つのチェック”

1|問い合わせフォームの自動返信を“休業テンプレート”に切り替える

もっとも効果があるのに、意外と忘れられがちなポイントです。

  • 休業期間
  • 営業再開日
  • 年始は返信が遅れる可能性
  • 緊急連絡先を入れるかどうかの判断軸

これらを整えておくだけで、年末年始の問い合わせは“お互いに”安心できます。

2|サイト内の休業案内を明確にする(ヘッダー・フッター・お知らせ)

ここは基本ですが、もう一つ大切なのは「フォームと案内が一致しているか」です。

「トップには休業案内があるけれど、問い合わせフォームは通常のまま」という状態は、ユーザーの不安を生んでしまいます。
案内と仕組みをそろえておくことで、年明けの混乱が減ります。

3|チャット・SNS・広告のステータスを“休業モード”へ

チャットツールが「有人対応」のまま休みに入ってしまうケース。
LINEの応答メッセージを“通常モード”のままにしてしまうケース。
そして、InstagramやXなど DMに自動返信機能のない媒体では、案内を投稿していなかったためにユーザーが状況を把握できないケースもあります。
広告だけ動き続けてしまうケースも、毎年小さな混乱につながります。

年末年始は、この小さなズレが積み重なりやすい時期でもあります。

  • チャットの営業時間設定
  • LINE:応答メッセージを休業期間中文章へ切り替える
  • Instagram・Xなど:DMでは案内できないため、必ず「休業案内の投稿」を事前に掲載しておく
  • 広告の配信停止または調整

ひとつずつ「止めるべきものは止める」。
これだけで、担当者の心の負担は大きく減っていきます。

4|休業前に“公開中コンテンツ”を軽く振り返る(古い情報の放置を防ぐ)

年末は、サイトの小さな古さが放置されやすい時期でもあります。

チェック項目

  • 古いキャンペーンページが残っていないか
  • 年内日付のサービス表記
  • 営業時間や料金変更が反映されているか
  • SNSリンク切れやツールの古い導線

メリット

  • 休業中の問い合わせを減らす
  • 新年の印象が整う
  • ミスコミュニケーションを未然に防ぐ

特にネットショップでは効果大です。

5|年始のスタートを整える“簡易ルーティン”を作っておく

  • メール・フォームの問い合わせをざっくり分類
  • ネットショップは「発送再開日」をSNSで改めて告知
  • LINE公式アカウントを“通常モード”に戻す
  • チームメンバーに簡易共有(「今日やること」3行でOK)

メリット

  • 心理的負担が減る
  • 年始にバタつきやすい事項がコンパクトにまとまる
  • Web担当だけに負荷が偏らずに済む

メール・LINEでの“ひとことの温度差”が、休みの安心をつくる

お相手に冬季休業期間を知らせるために、お得意様へ直接メールまたはLINEを送るという方もお見えかと思います。

  • 「今年もありがとうございました」
  • 「◯日〜◯日までお休みをいただきます」
  • 「来年もどうぞよろしくお願いいたします」

テンプレに相手の名前を入れ、送信前にほんの一言だけ“その相手に向けた言葉”を添える。
その一言があるだけで、事務的なお知らせが、静かであたたかなコミュニケーションに変わると私は感じています。

たとえば、こんな“ひとこと”があります

  • 「今年は◯◯の案件でたくさんお力添えいただき、ありがとうございました。」
  • 「お忙しい時期かと思いますので、どうぞお身体に気をつけてお過ごしください。」
  • 「来年はまた◯◯のプロジェクトをご一緒できればうれしいです。」
  • 「先日は急なご依頼にも関わらずご対応いただき、感謝しております。」
  • 「いつも丁寧にご連絡くださり助かっています。来年もどうぞよろしくお願いいたします。」

長く書く必要はありません。
ただ個人的な意見として、後日相手は何も言わなかったとしても「雛形をそのまま送っているな」という印象は結構残ってしまうものだと思いますし、距離感を感じてしまう方もいらっしゃると思います。

ネットショップを持っていてお客様への連絡手段が無い方へ

発送停止期間を「サイトに書いてあるから大丈夫」と思ってしまうと、実は伝わっていないことが多い。
“必要な人へ届く案内”にするためには、

  • LINE配信
  • メルマガ
  • SNS

いずれか一つでも持っておくこと。
特にネットショップにとって、欠かせない備えになりつつあります。

まとめ

年末年始のWeb運用は、特別な技術よりも“小さな整え方”が効いてきます。
フォームの自動返信、休業案内の表示、SNSの切り替え、公開中ページの見直し。
どれも大きな作業ではありませんが、ひとつひとつが、担当者の心のざわつきを静かにほどいてくれます。

すべてを完璧にする必要はありません。
“必要なことが、必要な人に届く流れ”さえ整っていれば、年末の空気はずっと穏やかに変わっていきます。

そして、2026年の初日は、少し軽やかな気持ちで迎えられるはずです。

Q&A

Q1:休業案内はどのページに載せておけば安心ですか?
トップページ・問い合わせフォーム・商品ページのいずれか(できれば全て)に表示しておくと安心です。
複数の動線で伝わるようにしておくと、ユーザーの混乱を防げます。

Q2:問い合わせが年末年始に集中しないよう、事前にできることはありますか?
自動返信で“返信が遅れる旨を明記する”こと、公開中コンテンツに「休業期間中の対応」を追記することで、急な問い合わせはかなり減らせると考えます。

Q3:ネットショップで発送停止期間を伝える場合、SNSの投稿は必須でしょうか?
今の時代は必須といえますし、SNSやLINEを一本でも持っておくと“確実に届く案内”+販促ツールとして大いに活用ができるようになります。
また、配送に関わる情報は、投稿で再告知しておくと安心です。